エントリーネーム：MADa

アピールポイント：

International Auto Film Festa ／ 国際自動車映画祭
[ 2024 / ノミネート作品 ]

 

□Committee’s view /

福岡の石工職人に焦点を当てた作品。工房にある工作機械は古いが、それらを今も使いこなしながら新たなプロダクトを生み出している。そんな職人の乗る愛車も古く、ゴルフ1のカブリオレ。

 

■Title / 錆-sabi-
■Submitter / MADa

 

■Overview /
映像チームMADaが今回取材したのは大正10年（1921年）創業の老舗石材店である｢(有)渡辺石材店｣。福岡県那珂川市に工場を構え、神社仏閣から墓石までの施行や修繕を行う会社です。
その4代目である渡辺岳人さんは、石を加工した新規のプロダクトとして”stone wine holder”というワインボトルホルダーを開発しました。

 

工場を見渡すと年季の入った古い道具たちがそれぞれ丁寧に手入れされいて、今もなお現役で動いています。
また、彼が乗っている1992年式のVolkswagen Golf 1 Cabrioleという旧車は、新車と疑うほど綺麗にメンテナンスされ、私たちが産まれる前に生産されたとは思えないものでした。
彼の周りにあるものは新しいものではないですが、それぞれが長く愛されて使われていて、ものを大切にする事の美学を感じました。
その上で映像では彼の道具や車に対する愛を表現し、プロダクトが出来ていく工程を記録しました。

 

タイトルである｢錆｣は日本においてネガティブなイメージに用いられがちですが、本来中国では「金属の澄み切った色や音」という意味で使われます。
錆びのある金属も磨けば輝くように、本物のカッコ良さとは表面的なものではなく、どれだけ洗練されているかは簡単にわかるものではないと思います。
今回のプロダクトであるワインボトルホルダーのように、今までと変わらない古い道具でこれまでにない新しいものが誕生しています。
このようにして、古いものとセンスが融合し、新しい価値として受け継がれていくのです。
MADa

 

■Film Data
Director/Editor / Daiki Utsunomiya（MADa）
DoP/Colorist / Taisei Nakai （MADa）
Photographer / Ayata Tsutsui
Product designer/Mason / Gakuto Watanabe
Location / Watanabe Stone Factory LLC.
Production / MADa

 

■SNS
Instagram: https://www.instagram.com/mada_film
Youtube: @MADa_film